プログラマーパパの「しかたなく」始めたサイドプロジェクト
わたしは3歳半の男の子のパパです。
毎日毎日、「なんで?」の嵐。「パパ、どうして雨がふるの?」「どうして太陽がいなくなるの?」「どうして水がこおるの?」――質問はいつも答えより多いのです。
在宅で仕事をしていると、息子はいつのまにか書斎にしのびこんで、画面を指さしてなんでもきいてきます。コードを書いている最中にひざの上にのぼってきて、見上げて言うのです。「パパ、これなに?」
正直なところ、父親として「パパ、いま忙しいんだ」とは言いたくない。でも「水の循環」や「光の屈折」を3歳の子にわかるように説明するのは、何度やってもむずかしかったのです。
わたしは上海交通大学(中国トップクラスの工科大学)で修士号を取り、現在は大手産業用ソフトウェア企業でソリューション開発をしています。ふと思いました。エンジニアのスキルで、テクノロジーと子どもの好奇心をつなげられないか?息子がデスクに走ってくるたびに、たった5分で美しくて科学的に正確なアニメを開いて、一緒に学べたら?
アプリのダウンロード不要。アカウント登録不要。広告なし。リンクを開くだけで、きれいなアニメが始まり、日常の「なんで?」をちいさな子にもわかることばで説明してくれる。
こうして「ふしぎだね?」は生まれました。
なぜナレーションがないのか?と思うかもしれません。それはわざとです。
すべてのアニメにはいきいきとした字幕がありますが、声はママやパパの声であるべきだと考えました。子守り代わりのスクリーンタイムアプリを作りたかったのではありません。親子のきずなツールを作りたかったのです。字幕を読みきかせて、自分のことばで説明して、いつでも止めて、質問して、おしゃべりして、ハグして。
いまでは、息子が書斎にしのびこんでくるたびに、アニメを開いて読みきかせます。ちいさな水のつぶが雲になるようす、宇宙で地球がくるくる回るようす、太陽の光が雨つぶの中に飛びこんで7つの色に分かれるようす――そのとき息子はしずかになり、目をまんまるにして輝かせます。世界を理解しはじめているんだな、とわかります。
あの5分間が、わたしたちの一日でいちばんすてきな時間です。